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36話



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トイレ

 


最近、夜のトイレが少し怖くなっています。

ある晩、トイレで用を足しながら新聞を読んでいました。

家族(妻、小学校の子供)はみんな寝ています。
夜中のトイレ使用時は誰かが入ってくることはないのでトイレの鍵をしないで用を足します。

暫くすると、階段を一歩一歩、抜き足差し足と言う感じで降りてくる足音がします。
このトイレは、1階に有るトイレで階段を下りきった正面に位置します。

”誰か来たな。このままでは、空けられるな”

と思い、トイレのとの鍵を”カチッ”と締めました。

暫くすると、そーと と戸のノブが動きます。その後、

「ガシャ、ガシャ」 と戸のノブを2.3回しています。私は、その時は新聞を読んでいて観ていませんでしたが、

「今は入ってるよ。待ってなさい。」

と言いました。その後、シーンとした静けさが続きます。

”こいつ、脅かそうとしているな”

と思い、トイレに座ったまま、鍵を開けると同時に戸を思いっきり開けました。

「あれ。」

誰もいません。勘違いかなと思いましたが嫌な感じになってきたので再び戸を閉め早々に切り上げの準備をして寝室に向かいました。

寝室では、2人とも寝ています。ほんとに寝ているようでしたが、一応確認のために鼻の穴に手を突っ込んだりしましたが確かに寝ています。

あれは何だたのでしょうか。あれが、心霊体験だったのでしょうか。そうで有れば、初めての体験です。

文章にすると緊張感が伝わりませんが、その時は全身に鳥肌が立っていて非常に嫌な感じがしていました。