夜の小学校
2009/07/20
これは、私が小学校4年の時に体験したお話です。
当時、私はどこで遊んでいても5時のチャイム(市内放送)で
家に帰るので夜間一人で外に出ていることはありませんでした。
でも、その年の夏休みに親同士で仲の良い友人の家に泊まりに行き
活発なその子に連れられて夜の小学校に探検に行きました。
その子の両親は寛大で、夜の探検の話を聞くと笑って許してくれました。
が、一言だけ真顔で、
「小学校は駄目だね!!」
でも、その子は
「駄目と言われたことやるのが楽しいだよね」
とその子の両親には秘密で小学へ向かいました。
私はどこへ行っても怖いし、自分の主張なんて出来ないので言いなりに
なっていました。
学校は門が閉まっていて、「帰れる」と期待しましたが、
「こっち。こっち。」
と脇の垣根の隙間から入っていきました。
真っ暗な中を歩いている時です。
保健室の前を通っていると窓に何かがあるのです。
真っ暗な中に小さな白いものがたくさん窓にあります。
昼間に見たときはガラスの部分ところです。
「ゆ○子ちゃん。あれ....」
2人で見に行ったとき、
「あれ、何かなぁ〜。」
「分かんない。でも、早く行こう」
その後、校庭に出て2人で急に怖くなって(意味はない)家に戻りました。
後日、お兄ちゃんと心霊番組を見ていた時あの晩の保健室で見た紙が出てました。
「お兄ちゃん、あれは何?」
「あれはお札。神様、仏様が悪いお化けから守ってくれるんだ。」
「あたしねぇ、あれ学校で見たよ。」
「えっ!何時」
「この前の土曜日に、ゆ○子ちゃんと」
お兄ちゃんの顔は急に真っ赤になり、そのまま黙ってしまい2階に上がって
行きました。私は何か悪いことを言ったと思いその話題には触れないように
しました。
それから十数年たって、お兄ちゃんにその話をしてもまったく記憶が無いようです。
それどころか、その時一緒に小学校に一緒に行ったゆ○子ちゃんも同様に
保健室のお札どころか、小学校へ忍び込んだ事も覚えてないのです。
私は今でも鮮明に覚えているのに...
最近は、”夢?”とも思いますが、あの夜のことは現実でした。
<みく さん>