義母

2003/01/24

前回、「義父」を送らせていただいたnyaoですが、さっそく、義母が亡くなった時も
実は起こったことがありました。

義母は３年前にガンを患い、主人が医師から聞いた時は、

「もって１年、もしくは１年以内か」

と言われ、愕然としてせめて最期にもう一人の孫の顔を見せたくて、義母は入院していましたが、
無事孫の顔を見せることができて、ほっとしました。
でも、見舞いする度に個人部屋へ移ったりするのです。

その子も生まれて２か月たった頃、義母はもう危篤状態が続いて、親族や主人達も付きっきりで
私は子供二人で寝ていると、実家の母が私達だけでは心細いからと泊まりに来てくれました。
枕もとにコードレスの電話もあるのでいつ連絡が来てもいいように待機状態で休むことにしました。
その時、外は風も全くない状態でした。
私達は２階で寝ているので、窓際にはベランダがあり、そのベランダを

「ミシッ、ミシッ」

とこちらにだんだん向かって音が近付いてくるのです。
そのベランダはプラスチックでできているので人が歩いたりしない限り、そんな音はするはずが
ありません。
私達は窓にそって寝ているので、私が窓際に一番近いというか、生まれたばかりの下の子が
一番近かったのです。
一緒の布団に寝ていたので・・・。

やがてその音は、下の子の頭のあたりでしばらく音がしなくなり、やがてベランダの手摺りの
あたりがカタンと音がすると、何事もなかったように静まりかえっていました。
実家の母は、

「なんか今ベランダ音しなかった？」

母も一部始終聞いていたようでした。
と、私と話をしていると、枕もとにあった電話が鳴り響きました。
主人からで、たった今義母が亡くなったとの知らせでした。
思わず母と私は顔を見合わせ言いました。

「最期のお別れを言いに来て、最期に孫の顔見に来たんだね」

と・・・。

そういえば、一つだけ嫁いで来て気になることがありました。
それは、家のすぐそばにある氏神様なのですが家の茶の間の上座、家の中で一番偉い人が座る位置が、
ずっと家の外の氏神様に向かい合わせのようになるのです。
さらにもっと恐ろしいことに、その上座に座る人が順番で亡くなっています・・・。
気のせいだといいのですが、主人にならないよう、昼間は私が座ってます。


＜ｎｙａｏさん＞