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岩場

2007/08/15


私が小学生の頃、家族全員で伊豆へ海水浴に行った時のことです。

海水浴と言っても砂浜ではなく伊豆の沿岸部に多数ある磯場のひとつでした。
そこは、沢山の家族連れや若者がバーベQをしたり銛を片手に潜ったりしているところでした。
私はまだ泳ぎが上手くなかったので、弟と2人で岩の間の潮溜まりでカニを取ったり小魚を追いかけた

りしていました。

午後、昼食を終え両親と弟は満腹感からか動こうとしないので、少し離れた大きな岩のところへ一人で

向かいました。

「危ないから海に入るなよ」

と父親に言われたことを守り本当に浅い潮溜まりだけしか入りませんでした。
目的の大きな岩の場所は、周りに潮溜まりができていて父親との約束もあったので
深さを調べるべく周りを回りました。
引潮のためでしょうか、全体的に深いところもないので入ろうとしたとき、ほんの数メートル右手に
人の頭が見えます。
その人は潮溜まりに目だけ出した状態で私の方をジ〜ッと見ています。
私は、「溺れてる。でも、あそこは深いところ..」
と思い、夢中で両親のところへ行き訴えました。
両親もびっくりして、急いでその場所に向かいました。
途中、我も我も海水浴客が集まりました。

が、向かったその場所にはそんな人はいません。
ましてや、水深15cm位のところなのです。
「みんなは、なーんだ。」
と散開して行きます。
私は、両親に 真偽を問われましたが、本当だ!と言うと信じてくれました。
小学校の3年でしたから....。

何だったのでしょう。
あの時、口では言い表せない位のむせる様な強い磯の匂いが鼻にこびりついていました。



<MONO さん>