戻り


兄貴が来た

おじいちゃん、起きたよ。

サラ金

集会

常夜灯

お守り

螺旋階段

続・お骨発見

心霊写真

お骨発見

庭の犬

市松人形

祖父母

七五三

死後の世界

霊園

磯釣り

落ち込んでいます。

惨殺小屋

見てしまったね

おじさんとの再会

油絵

市営プール

触るな

始まり

お店で

寂しかったの

未確認飛行物体

ビデオテープ

エレベータ

プール

よしみ ちゃん

神の道





へ戻る









192話



Package 10

Package 9

Package 8

Package 7

Package 6

Package 5

Package 4

Package 3

Package 2

Package 1

不思議話へ戻る


落ち込んでいます。

2001/05/01


偶然かも知れません。
虫の知らせかも知れません。
今、落ち込んでいます。

友人Aと町をブラブラしていました。

「なぁ。M美でも呼んで飲み行こうか」
「おぅ。そうだな。」

とM美に電話しました。

「もしもし、おれ...」
「○○市立病院です。」
「あっ。間違えました。」

確かにM美へかけたのに..。
再度、携帯から電話します。

「○○市立病院です。」
「あれ、そっちの番号は、090−XXXX−XXXX ですか」
「違いますよ。0XX−XXX−XXXXですけど..。」
「済みませんでした。」

今度は、確実に携帯のプリセットの名前を確認したのに...。

「何やってんだよ」
「M美にかけるんだけど、”○○市立病院”にかかるんだよな。」
「何言ってんだよ。じゃぁ、俺がかけてみるよ。」

と友人Aも自分の携帯電話からM美に電話しました。

「○○市立病院です。」
「間違えました。」

2人で顔和見合わせ、”何だろう?”と不思議に思っていました。 暫くして、

「そう言えばさぁ、Bが入院していたのも”○○市立病院”じゃなかったっけ。」
「おぉっ。そうだ!」

2人は、もしや友人Bの身に何かあり”虫の知らせ”かと思いまだ、早い時間なので ”○○市立病院”に向かいました。
受付で、病室を聞き内心ドキドキで病室へと向かいました。
そこには、血色の良い友人Bがいて、

「久しぶり。どうしたの。」

とのんきにしています。
少し期待を裏切られてしまいましたが、

「チョット、様子を見に来たんだ。元気そうじゃない。」
「おぅ、調子良いよ。」
「実はさぁ、...」

今までの経緯を話し、

「お前ら、昔っから変わんねぇなぁ。でも、退屈してたから丁度いいや。」

実は、友人Bが入院してからずいぶんとご無沙汰してたので、なんだかんだ雑談に花が咲き、時間が過ぎて行きました。

「そろそろ帰るわ」
「そうだな、また、来いよ。」

その時、友人Bは物凄い寂しそうな顔をしていましたが余り気にしませんでした。

「今日は、帰るか。」

と友人Aとも別れ帰宅しました。

2日後、早朝、友人Aから電話が有りました。

「Bが死んだ!」
「えっ、嘘だろ。」
「....」

見舞いに行った日の深夜から容態が悪化し生と死の境を彷徨いながら2日後の今日、 友人Bは亡くなりました。
やはり、あの日の携帯電話は、友人Bが呼んでいたのでしょうか。
ただの間違いだったのでしょうか。
今となってはもう、分かりません。
その事を考えると頭の中に霞がかかったようになってしまいます。

まだ、立ち直れていません。

<pan001さん>