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よしみ ちゃん

2001/02/21


幼稚園時代、とっても仲良しのお友達がいました。

名前は、”よしみ ちゃん”と言いました。

わたしは、毎日、幼稚園が終わると母親が迎えに来るまで幼稚園で待っていました。
何人もいた友達も一人減り二人減り、最後にはいつも”よしみ ちゃん”と一緒にいま した。
”よしみ ちゃん”は、不思議なことができる子でした。
一緒に遊んでいる時、先生が来て、

「何してるの?」
「”よしみ ちゃん”と遊んでるの。」

と”よしみ ちゃん”の方を見ると何故かにいなくなっています。
先生は、”まあ、まあ”と言った調子で、

「そうなの、でも、先生分からなかったなぁ。」

と言います。

その後先生が教室から出て行くと後ろから”ポンッ”と肩を叩かれ、振り向くと ”よしみ ちゃん”が微笑んでいます。
一度だけ ”よしみ ちゃん”が、

「見て、見て。」

と言いながら立ったままの状態で天井が頭に着くほどふわふわと上がって行くのを見 せて貰いました。
”よしみ ちゃん”は、わたしの憧れと尊敬の対象でした。
母親が迎えに来て、先生に挨拶し幼稚園を出ると電灯を消された暗い教室から手を振っている”よし み ちゃん”がそこにいました。

小学校に上がって新しい友達ができ、”よしみ ちゃん”の事を忘れていましたが、 20歳の誕生日の日に何故か幼稚園での出来事が鮮明に思い出され、今思うと不思議 でならないので投稿した次第です。


<Makoさん>