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高校生

2000/08/03


この間、幽霊を見てしまいました。

友達、3人でマ○ドナルドへ行った時です。
店内は、お昼前だったのでまだ空いていて、がらーんとしていました。
ポテトを食べながら友達と雑談していたのですが、店内の端の席に1人の女子高校生が座っていました。
先ほど迄、気が付きませんでしたがその子はうつむき加減で熱心に参考書の様な本を読んでいます。
机の上には、ビッ○マックとポテトが見えました。

「あの子、あんなに食べるんだ。」

とビッ○マックを食べる!と言うことに関心が有りました。

その後、再び、友達としゃべっていたのですが何か気になります。
しゃべりながら、

”何だろう”

と考えているとその訳が分かりました。
今のビッ○マックは紙の箱に入っているのですが、その女子高生のビッ○マックは昔使っていた発砲スチロール(この表現で正しいか心配)の容器に入っていました。
この店は、まだあの容器を使ってるんだと思い、

「ねえ。この店まだ昔の容器を使ってるね。」
「何で。」
「だって、あそこ高校生のビッ○マックの容器、昔のじゃ。」

友達は、

「何行ってるの。誰もいないじゃない。」

確かに、参考書を読んで勉強している女子高校生が見えます。
友達が自分を怖がらせ様としてると思い、

「あっそう。」

とその話を止めました。

暫くして、1組の家族連れが来ました。
その家族連れは、商品を購入するとあの女子高校生の席に向かいます。

「あの子の家族なのかな」

と思っていると、おもむろにお父さんと思われる人がその女子高校生の上に座りました。

「あっ」

と思いました。
なんと女子高校生の身体を通り抜けその女子高校生と身体がだぶる様に座ってしまいました。
暫くして、2重になっている女子高校生が立ち上がり出口に向かって去っていきました。
その家族連れは、何もなかった様に楽しそうに食事をしています。

「ねえ、あの家族と知り合い。」

青ざめた表情で唖然としてその家族を見つめていた様です。
心配になった友達が声を掛けてきました。

「何でもない。気分悪いから帰ろう。」

と無理矢理、友達を連れて帰りました。

あの女子高生は、毎日あそこに通っているのでしょうか。
何があったのでしょう。

それ以後、その店には近づいていないのでその後は分かりませんが、今でもあの席で勉強しているのでしょう。


<Mさん>