ウズラの卵
2000/07/10
色付きのヒヨコの話で思い出しましたが、これも私にとってカルチャーショックでした。
幼稚園の頃、お昼の時間に隣の子の弁当の中身を見たときです。
「うわぁ、すげー。」
なんと、弁当箱の中に宝石が入っていました。
それは、赤、青、緑とすばらしい光沢を出して輝いています。
「それ何、何。」
「これはねぇ。お母さんに作ってもらたんだ。」
それは、ウズラの卵でした。
ウズラの卵をゆで卵にして皮をむき色とりどりの食紅で染色したものでした。
その華麗さ、すばらしさは当時に私としては言葉で言い尽くせないものが有りました。
その日は、隣の子がなんと羨ましかったことか。
家に帰って、
「卵に色付けてよ。」
と母親に頼みますが、
「駄目駄目、あれは綺麗だけど体に良くない」
と言って作ってくれませんでした。
確かに、あのゆで卵を食べた後、唇には青や緑の色が付き病人の様になっていた記憶が有ります。
翌日から他の子供達の弁当にも宝石が入っていました。
私は、子供ながらにも
「○○ちゃんの家の子供になりたい。」
と真剣に考えていたものです。
今も売っているのでしょうか。
食紅。
今思うと、やはり、”体に悪そう”だと思います。