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テレビ

2000/04/11  


物心の付いた頃観ていたテレビは白黒でした。

家のテレビには、プラスチック製の薄渦巻き模様の入ったレンズをテレビの画面の前に吊していました。
自分の家に限らず回り近所の家のテレビにもレンズは付いていたと記憶します。
画面が拡大する。色が良くなる。等の理由からだと思いますがその効果の程は今となっては分かりません。

当時のテレビは、真空管のものだったのでスイッチONしてからしばらくは画面が真っ暗でした。
真っ暗な画面のまま声が聞こえてきてだんだん画面が明るくなり画像が映し出されました。
見たい番組がある時は、放送時間にスイッチをONするのでは、オープニングの歌を聞き逃してしまう(途中から聞くことになる)為、5分ぐらい前には、テレビを付けていたと思います。その時は、大抵、ニュースや天気予報をやっていたので

「なんて、つまらないんだ」

と思って目的に番組が始まるまでヤキモキしていました。

チャンネルに関してですが、家に有ったテレビは必ずと言っていいほどチャンネルが悪くなり、カチカチ(ダイヤル式でした)と回しただけでは画面が映らず、微妙な位置(数字と数字の間)に調整して広告を何重にも折った紙をチャンネルの裏側に挟んでその位置をキープして見ていました。
従って、むやみにチャンネルを触るといきなり画面が乱れるので家族からヒンシュクをかいました。
これは、私の家だけなのかも知れませんが、チャンネルは1→2→・・12の順に回さなくてはいけないと教えられていました。
逆回しをするとテレビが壊れると言われていたので律儀に守っていました。(これも真偽の程は不明)

テレビを見終わってからも仕事が有りました。テレビのスイッチをOFFした後は、既にテレビの上に掛けてある簾の様な布製のカバーをブラウン管の前に掛けなければなりません。
逆に、見るときはそのカバーを持ち上げテレビの上に押しやってからテレビのスイッチを付けました。それだけ、当時のテレビは大切にされていました。

その後、カラーテレビがサラリーマンでも手の届く値段になり新しものの好きな親父がカラーテレビを買いました。
手の届く値段と言っても月給の何ヶ月分位の値段だったと思います。
家具調の外枠に20インチのブラウン管を持つカラーテレビでした。
狭い部屋に大きく場所をとって”でーん”と置かれていました。
その時初めて見たカラー放送は、”ジャングル大帝 レオ”でした。
レオの白い勇姿とその仲間、ジャングルの色彩が綺麗だった。これが、マンガで初めてのカラー放送ではなかったかと思います。
感動しました。
確か”サンヨー電気”がスポンサーで宣伝もカラーテレビの宣伝をしていました。
出演していた男優は名前は忘れましたが喜劇役者のおじさんで、

♪家のテレビにゃ色がない。隣のテレビにゃ色がある。
♪あんりゃ、何だとよく見たら。サーンヨーカラーテレビ。

と鼻声で歌っていました。

このテレビも、ご多分に漏れずチャンネルがすぐに駄目になってしまいました。