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夜店

2002/09/25


花火大会の帰り道、夜店に寄りました。

年に一度の花火大会は夏の夜の一大イベントで 街中の人間が全て出てきたような混雑ぶりです。
芋を洗うような中を彼女と手をつないで入って行きました。
綿菓子、お面、光るおもちゃ。各店が灯すハロゲン球で 昼間のごとく明るい道となってました。
あれこれ物色しながら歩いていたときです。
じゃがバター(ジャガイモに大量のバターを乗せた奴)の露天で並んでいるとき、 テキ屋のお兄さんの後ろに”その女(情婦)”とおぼしき女性が立っていました。
何故、変に思ったかというと顔がぼこぼこに殴られたようになっていたからです。
まあ、テキ屋のお兄さん達は、その筋の人、または、近い人だと思うので ”喧嘩して殴られたな”位に思ったのですが余りにも痛々しいのいと、 あんな顔でよ店に出るよなぁ。 って感じでした。

彼女も気が付いていたようで何となくそわそわしていました。
その後、じゃがバターを買い終わり食べながら歩いて暫くすると、

「ねぇ。さっきの女の人見た。」
「じゃがバター屋の。」
「あの女の人、おなかの所が透けてた。」

最初良く理解できなかったのですが、人間ではなかったようです。
殴られた顔しか見ていなかったのですが彼女が言うには、プラス、 ずぶ濡れ、うつろな目、おなかの所が透けて向こう側がが見えていた。
2人でもう一度戻って確かめたのですが、さっきの女の人はいません。

テキ屋のお兄さんに聞くのも怖かったので、そのまま戻りましたが よくよく考えると変ですよね。
テキ屋さんも商売ですからそう言う女の人が店に出ている自体変ですよね。

周りの人は気が付いていたのやら?


<K’sさん>