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2002/06/26


話したらまた起きそうなので、誰にも話していませんでしたが、 もう卒業したからお話します。

何を卒業したかというと...。

週末は、仕事が終わるといそいそととある峠まで出かけます。
ここは、国道○号線で沢山の同じ趣味を持った仲間がいます。
コンビニの所から西に向かって攻め下ります。
何十回、何百回走ったでしょう、カーブやらなにやら全て頭の中に インプットされています。
あのカーブを曲がって、ギアチェンジしてとか既に走行のイメージを 頭に描きながら走っていると言っても過言ではないでしょう。
ところが、あるカーブを抜けて直線に入ったとき何か違和感が有りました。
それが何かは分からなかったのですがスピードを緩め路肩に停車しました。
何が変なのか、辺りを見回しましたが分かりません。
外に出て辺りを見回したとき分かりました。
ガードレールの向こう側に見える町の灯りが見えないのです。
いつもなら銀河のように見えるのですが。

その夜は、雲一つない満天の星空で曇っていて見えないはずが無いのです。
真っ黒な闇があるだけです。
暫く見入っていたのですがそれ以外にも異変に気が付きました。
登りも下りも車の往来が無いのです。
この道は、夜でもそこそこの交通量が有ります。
また、自分と同じ様な奴らが沢山いるはずです。
そればかりか、自分の車の音以外何も他の音が聞こえないのです。
一度エンジンを切ってその静粛さに身震いがしたほどです。

何か嫌な気分になってきたので車に乗り込もうとしたとき、前方の左のカーブの 辺りからモクモクと湧いてくるような緑色の物体、煙とはチョット違うものが こちらに向かってきます。
夢中でエンジンをONして、Uターンし頂上へ戻りました。
そこには、いつもの様に、トラックがエンジンを付けっぱなしに駐車していて、 仲間の車も何台かいました。
いつもと同じです。

その後、下って行く車の後に付いて無事家路に着くことができました。
さっきの場所を通るとき細心の注意を払って回りを見ましたがいつも道りの風景でした。

この事は誰にも言っていませんが、結婚して走り回らなくなったので話しました。


<bossさん>