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バイト

2001/12/19


これは、高校の時のクラスメートが話してくれたものです。

彼は地元の少し大きな遊園地でバイトしていました。
バイトの内容はお化け屋敷のお化け役です。
彼はこのお化け役がたいそう気に入っていました。
何が気に入っているかって、彼が言うには、

「エヘヘヘ。昨日なんて、数え切れないよ。」

彼の、バイトはお化け役です。
それも、客に対して暗がりから バッ と現れたり 追いかけたりするもので、みんな キャーキャー 言って逃げるそうです。
この役が何故良いかと言うと、どさくさに紛れて女の子の胸を触ったり お尻を触ったりと言葉では言えないようなところも襲っていたそうです。
それでも、驚いている女の子達は少しパニック状態になっているので わいせつ行為の苦情は出ていなかったそうです。

「もう俺、このバイト止められないよ。」

友達のにやけた顔が今でも思い出されます。
夏休みも終わり2学期になり、彼の武勇伝を聞こうと彼の席に行きました。

「あのバイトはすぐ止めた。」

人生最上の喜びと言っていた彼の変わり様に驚き訳を聞くと...。

バイトを始めて2週間経ったある日にいつものようにわいせつ行為に ふけりながら一生懸命、汗水、そして涎も垂らして働いていました。
何人目かのお客様は水色のワンピースを着た女の子が一人で入ってきたそうです。
女の子が一人、かなりのことができるかもしれないと胸弾ませていつものように 仕事を開始したそうです。

「あれ」

いつも通り、服の上から胸を触ろうとしたとき、あの感触が有りません。
ちょうどハンガーに掛けられた服を押したと言う感じだったそうです。
今度は、スカートの裾から手を突っ込んだとき。
やはり何もありません。
暗がりですが キャー と言っている女の子はそこにいるそうです。
異常な感じに脅かすのを止め立ちつくしてしまいました。
その時、

「何だ、もう終わりかよ。」

と男の低い太い声が聞こえたと同時に今いた女の子は消えてしまったそうです。

<モーリさん>