戻り


ゲタ

初めての霊体験

マンションの空室で

お別れ

歌声

写真

お葬式の日

トイレで起こった不思議で怖い話

ステンドグラス

私が見た男の人

続・プサン

告別式

空き地

初めて見ました。

バイト

交通安全

事故現場

お稲荷さんの祟り

訃報

修行

深夜の岬

プサン

少女

宇宙の大法則

ポポ

なんで!?

夢の中の判断

ミステリーサークル

すずめ

バス

ベッドの中に

合図

UFO研究家

幽霊なんだ

あっ。子供だ。





へ戻る









227話



Package 10

Package 9

Package 8

Package 7

Package 6

Package 5

Package 4

Package 3

Package 2

Package 1

不思議話へ戻る


訃報

2001/11/05


前回「ポポ」で投稿させて頂いたEちゃんです。
今回はつい最近自分が体験した不思議な夢の話を投稿することにしました。

今年の7月に父方の祖父を亡くしました。
私はおじいちゃん子だったので、その訃報 は本当にショックで涙が止まりませんでした。
もちろん葬儀に間に合うようにすぐに こっち(アメリカ)を発つ準備をしようとしたのですが、その時1歳になる息子の面 倒を見てくれる人もいなく(義母も義父も夫も仕事で面倒を見れず、またすぐに保育 園の様な所に頼む事も出来なかった為)、またこのような訃報を予測していなかった だけに、まだ息子のパスポートを取得していなかった為、通夜と葬儀出席を断念しな ければいけないことになってしまいました。
この時は、悲しくて悔しくて、そして亡 くなった祖父に申し訳なくて泣き暮らしてました。
国際結婚をしてから2度は日本に 帰国していたのですが、生前、祖父と電話で話す度に

「今度はいつ帰ってくるん だぁ〜?Eがいなくて寂しいよぉ〜」

と言う祖父だったので、息子を妊娠してから今迄、息子を理由に日本に帰国しなかった事を悔やみ、またそんな祖父の最後の時にまでも側にいてあげれない自分に腹を立てていました。
唯一私が祖父にしてあげれる事 はただただ祖父の為に祈る事だけだと思い、そうしていました。

それからしばらくし てからの夜。
その日限って何か黒い影みたいなものが家の中を横切るのを何度も目に しました。
そういう事を見るのは久しぶりだったのですが、直感的に

「おじいちゃん だ」

と思いました。実は祖父の訃報を聞いてからは、

「幽霊でもいいから会いにきて 欲しい」

と願っていたからです。

「やっぱり会いに来てくれたんだ」

と嬉しく思い、 心の中で

「恥ずかしがらないで(祖父は恥ずかしがり屋の方だったので)、目の前に 出てきてくれればいいのに。それが無理なら夢の中に出てきてよ。」

と言い、その夜 はベッドに入りました。
すると、やはり祖父が夢の中に・・・。

夢の中で私は実家の 庭にいました。
すると生前祖父がいつも盆栽をいじっていた石段の所に白い煙が見 え、その煙が人間の形を作ったかと思うとそれが祖父になりました。
祖父は横を向い ていて、

「おじいちゃん」

と私が呼ぶと私の方に振り返りました。
夢の中の祖父は亡 くなった年齢(90歳)よりも少し若目の祖父だったのですが、おじいちゃん子であっ た私が一歩引いてしまうくらいに真っ青な顔色をしていて少し恐怖心が芽生えまし た。
それでも会えた事が嬉しくて、いろいろ祖父に向かって話そうと思うのですが、 私の口から出てくる言葉はただ

「おじいちゃん」

の一言。すると今迄黙っていた祖父 が一言

「E、俺は死んじまったのか?」

と・・・。私は泣きながら

「うん。おじい ちゃん。」

と伝えるしか出来ませんでした。すると祖父は

「やっぱり、そうだったか ・・・。」

と言って、横に向き直すと白い煙となって消えてしまいました。

この事を 電話で母に話した時に知ったのですが、私がその夢を見た日というのは実は日本時間 で祖父の初七日に当たる日でした。
(今迄幸いにも身内の不幸がなかった為、この手 の事に関して私は全くの無知なので知らなかったのです。)
祖母(祖父の妻)がボケ てしまって寝たきりの状態が数年続いていた為、祖父は「生」に対して執着みたいな のがあったのだと思います。
なんせ、祖父の口癖は

「ばあさんを置いては死ねねえ なぁ〜」

でしたから・・・。きっと自分の死を信じられないというか、信じたくな かったのではないかと思います。
私と祖父との関係は友達同士のような感じで、実家 に帰れば一緒に晩酌をし、いろんな事を話し合ったりするような仲で、私はいつも祖 父には物事をはっきり言う方でしたので(もちろんそのせいでたくさん喧嘩みたいな のもしましたが)、きっと真実を知りたくて私の元(夢)に出てきてくれたのではな いかと思っています。

この日から2ヵ月後にまた祖父の夢を見てるのですが、この時 は亡くなった年齢の祖父の顔に戻っていて(少しふくよかになってましたが)、祖父 の後ろからは後光がさしていました。
終始笑顔で幸せそうに私を見つめる祖父。
私は 成仏出来たんだなぁ〜と嬉しく思いました。
きっと最後のお別れなのかもしれないと 思い、祖父に近づこうとするのですが一定の距離(1mくらい)を縮めることが出来 ず、祖父に触ることは出来ませんでしたが、夢の中の私は

「これからいつも見守って いてくれるんだなぁ〜」

と漠然と感じとっていました。
この夢は偶然にも(これも日 本時間でですが)祖父の亡くなった日である4日の(祖父は7月4日に亡くなった)朝 方に見たものでした。

長々と書いてしまいましたが、私が初めて霊感のようなものを持っていて良かった なぁ〜と思えた出来事だったので投稿しました。祖父の冥福を祈りつつ・・・。合唱

<Eちゃん>