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花束

2000/09/10


車で通勤しているのですが、最近、帰りの道を換えました。

ある夕方、その日はやけに夕日のオレンジが強く何となく宙を浮いている様な何とも言えない感じでした。
周りは木々が生い茂りその間からオレンジ色の光線が幾重にも道路に降り注いでいます。
暫く進と夕暮れの様相がどんどん深まり、車のライトを点けるか点けないかと言うぐらいの薄暗さになっていました。

「そろそろ、ライト点けるかなぁ。」

とヘッドライトをONにしました。
その時、ヘッドライトはハイビームになっていました。
ハイビームの強い光がスポットライトの様に正面の木を照らした時、見てしまいました。
木の後ろから顔を半分出している髪の長い女性を...。

「何だよ。ビックリさせるなぁ。」

とそこを通り過ぎました。
この時点では、時間も早かったので、さほど気にしませんでしたが、その光景、その顔は、物凄く印象に残ってしまいました。

翌朝、昨日の女性の事が気に掛かり、見たであろう場所を確認しました。
車から降りその場その前に行った時、 ”ゾクッ” としました。

その木の後ろは、深い崖になっています。
通勤時は木々に覆われている為気にして無かったのですが、その道は片側が深い崖になっていました。

「昨日の女性の立てる場所が無い..。じゃあ、昨日見た女性は...。」

近くには、花束が置かれていました。


<”たま”さん>