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天井

2009/08/23


小学校の時、夏休みになると祖母の家に一人で泊まりに行きました

祖母の家は築うん十年の木造平屋で天井が板張りになってました
寝るときは一人で布団に入り常夜灯のボーッとしたオレンジ色の光をみていると
頭の中全体がオレンジ色になります。
すると自然に寝てしまっていたのですがその夜はなかなか寝れず
かすかな光に照らされている天井を見ていました。

ふと気がついたのですが天井は板張りなので木の節、枝の後なのか分かりませんが
目玉の様な模様、ぽっかり開いた真っ黒の穴が点々と天井についています
それらの模様を見ているとだんだんその部分が目に見えてきてそれが顔になり
天井のところどころに恐ろしい顔が浮かんでいます。
その中の一つの穴がやけに気になり凝視していると白いものがチラチラしている様に見えます。
怖いけど見続けるとそれが目玉で白いものはその目玉の白目の部分であることに気がつきました。

「ギャー」

と大声で祖母を呼び、祖母が部屋に入るなり電灯をつけるとその目は消えてしまいました

「寝ぼけたのかねぇ。便所行ってまた寝なさい」

と2人で部屋を出たとき振り返って天井をみると
天井いっぱいに女のニタッとわらった顔がありました。

気絶していたのでしょう、気がつくと朝になっていて、布団で寝ていました
祖母に確認すると昨晩は部屋に来ていないとのこと....??




<定吉 さん>