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バットマン

2000/10/14


小学校の低学年の頃の話です。

兄貴とその友達と小学校で遊んでいました。
我が家の約束として5時のチャイム(17:00になる時報)が鳴ると家に帰る事になっていました。
秋から冬にかけて、5時と言っても辺りは真っ暗になります。

「じゃあね。ばいばい。」

と友達と別れ兄貴と手をつないで帰る途中、目の前を黒い物体が、

「ひゅーん。」

と通り抜けます。

「コウモリだ!」

兄貴が教えてくれました。
私は物珍しくコウモリを目で追っていました。
暗闇の中、なかなか目で追うのは難しいですが校門までの間、兄貴に手を引かれながらコウモリを目で追っていました。

コウモリを目で追っていると、コウモリが何十匹も校庭の真ん中で旋回していることに気が付きました。
目を凝らしてみると、真ん中に黒い男の人が立っています。
その姿は、輪郭だけですが、あのバットマンでした。

バットマンは、片手を上げその周りを何十匹ものコウモリが旋回しています。

「兄ちゃん。バットマン。」
「えっ。」

立ち止まり兄貴は、私の顔を見ます。

「校庭の真ん中にバットマンがいる。」
「何言ってるんだ。何も居ないよ。」

再び、見た校庭にはバットマン、そして数十匹のコウモリはいませんでした。

あれは何だったのか。

あの光景は、今でも鮮明に覚えています。


<masaoさん>