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泥だんご

2001/01/11 


当時遊んだ遊びを紹介します。

友達や近所のお兄さん達と競って堅い輝きの有る泥のだんごを作りました。
この泥だんごで強さを競い合うのです。

例えば、自分が先行ならば相手の泥だんごを地面の上に置きます。
そこへ自分の泥だんごを適度な力と正確な軌道をもって相手の泥だんごにぶつけます。
また、相手の泥だんごの真上から自分の泥だんごを落として勝敗を競うと言うやり方も有りました。

勝敗は、先に泥だんごが割れた方が負けです。
自分の攻撃で相手の泥だんごが割れない場合は、攻守交代です。
相手にダメージ(ひび等)を与えて勝利を確信していてもあっさり次の攻撃でまっぷたつに割られてしまう等、その行方は最後まで分からずでした。

みんな、自慢の泥だんごを所持し一喜一憂したものです。
その泥だんごの作成過程でも各々の技術が要求されます。
基本の技術は近所の友達、年上の先輩の方々に教授されたのは言うまでも有りません。

適度な粘土質の泥を使う。
大きさは、大きすぎず小さすぎずで直径3,5センチくらいのものがベスト。
(余り大きすぎると直ぐ割れる。又、小さいと話にならない)
丸めて作っただんごは、適度に乾かしネチャつかなくなってから手のひらで磨く。
この課程が大事なのですが、適度な体温と柔らかい手のひらで磨くことによって驚くほどの光沢と堅さが得られました。
が、そこから、一歩前進して自分なりの技を開拓する事が重要でした。

みんなの知らない更に上質の粘土質の泥の取れる場所を見つける。
手で磨いて光沢と堅さを得られたら更に1日寝かす。
(余り寝かしすぎると水分が飛んで逆にもろくなる事がある) など、みんなには内緒の自分なりの技を開拓して次の戦いに備えました。

ある日、物凄い強い泥だんごを所持した友達がいました。
この泥だんごは敵なしで”帝王”の称号が送られた程です。
しかし、”帝王”が”卑怯者”となる日が来ました。
何かの拍子で無敵泥だんごが少し欠けてしまいました。
その時、泥に適度なコンクリートを混ぜ込んでいた形跡が発見されたからです。
不正が発覚した友達は、泣きながら逃げ帰って行きました。
が、次の日には新しい泥だんごを持参して昨日のことは一切忘れた様子でみんなと遊んでいました。

最近の子供は、泥遊びなどしないのでしょうか。


<つねさん>