昔 話



鮎釣り

 


私の住む町には、2級河川の川が有ります。

ここでは、ある時期から鮎釣りの解禁となります。
この時期になると、釣り道具屋で細い竹竿と釣り糸、重り、赤ばけ(針に赤い糸が結ばれている擬餌針)、入漁証(子供用)をかって貰って釣りに行きます。大人達は、解禁となる午前0時から川に入っているので、私たち子供が行くときには大人のいない場所(じゃまにならないように)に行き釣り糸を垂れます。

いい場所は、既に大人達に取られているので子供が釣っている様な所では滅多に鮎は釣れません。連れるのはたいがい、”ボラ”です。(ボラの小さいのは川にいる)
大人達は、友釣りと言って、糸の先に生きたおとりの鮎を付け、尾鰭の所に針を仕掛け、鮎の縄張りに入ったよそ者を攻撃する習性を利用した漁法を行っていて魚篭に一杯の釣った鮎を入れています。私たちは、魚篭が必要ないと言っても過言ではない位釣れません。

大人の釣り糸と自分の釣り糸が絡む様な事が有ると有無を言わさず私たちの釣り糸は切られてしまいます。そんな時は、帰り際その大人の近くに石を投げて、

「この野郎、何やってんだ」

と怒鳴る大人から逃げてよく帰ったものです。 鮎釣りに関しては、毎年行ったのですが鮎を釣った記憶は余りありません。





  



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